【絶対役立つ】中学受験アドバイス集

私立中学について、お役立ち情報を書いていきます。

大学入試改革に必要な本当の力とは?

2021年度入試(新高校2年生)から大学入試が大きく変わります。

大学の一般入試は知識・技能を問う問題が大半でした。

新入試では、知識・技能に加えて、思考力・判断力・表現力や学びに向かう力・姿勢が評価されます。

 

それでは今回の入試改革で必要な本当の力は何でしょうか。

私は「文章力」であると考えています。

なぜならば、各大学で思考力・判断力・表現力が評価されることで、記述問題が増えるからです。

 

具体例として、2021年度からセンター試験に変わる、大学入学共通テストのサンプル問題(国語)を見ていきましょう。

https://www.dnc.ac.jp/sp/albums/abm.php?f=abm00035513.pdf&n=02-01_%E5%95%8F%E9%A1%8C%E5%86%8A%E5%AD%90_%E5%9B%BD%E8%AA%9E.pdf

大問1では3つの文章の関係性を記述する問題が出ています。今までの択一式ではなく、解答を記述しなければなりません。

 

さらに、早稲田大学政治経済学部では一般入試が大きく変わります。

個別試験は1科目となり、最後の問題では300字の小論文が課せられています。

https://www.waseda.jp/fpse/pse/assets/uploads/2018/08/25486ad4e541ea9a04632f8c28ba14f8.pdf

 

大学入学共通テストの記述問題であれば、本文中に記述のヒントを見出すことができます。

しかし、早稲田大学の最終問題(小論文)の場合、本文中を踏まえ、自分の意見を記述しなければいけません。まさに真の文章力が試されるのです。

 

そもそも、なぜ思考力・判断力・表現力を測るために、記述問題が有効なのでしょうか。表現力を確認するために記述が有効なことは理解できると思います。さらに思考や判断も頭の中で言葉を使って行います。頭の中で言葉を使って考えたことをアウトップトとして文章で表現する。記述問題は思考力・判断力・表現力の一連の流れを確認するにはうってつけなのです。

 

今後、記述問題は多くの大学で導入が進められると思います。日本人は文章を書くことが苦手です。ゆえに、記述問題が差がつく問題となり、合否を分けることにもなると思います。

 

それでは、文章力はどのように鍛えれば良いのでしょうか。

その答えが「要約」です。

これについては、エズ・インターナショナル代表の野田眞吾氏が著書の中で言及されています。

要約力を鍛えるとどんな子も「本物の国語力」が身につく

野田眞吾 コスモトゥーワン 2013年05月
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主に中高受験向けに書かれた本で、非常に分かりやすい内容です。

 

さらに、文章の書き方にはテクニックがあります。

それを詳解したのが小論文指導者石井秀明氏の『小論文指導のツボ』です。

こちらの本は、デジタルブックのみの販売ですが、様々な文章力の本を読んだ私がダントツでおススメする一冊です。

 

是非参考にしてみて下さい。

書き込みサイトの情報を鵜呑みにする|間違いだらけの私立中学選び

中学受験についても、インターエデュを中心に書き込みサイトがあります。

そこにはたくさんの実(まこと)しやかな情報が書き込まれています。学校の先生と話をしていると、中には事実無根の書き込みも数多くあるそうです。

6年間で平均500万円~600万円の費用が掛かる私立中高。これだけ高い買い物にもかかわらず、学校の中がどうなっているのか、知る機会が限られているは事実です。

書き込みサイトは匿名性で、匿名だからこそ、忌憚ない真実が書かれているのではと思う気持ちも理解できます。しかし、匿名だからこそ、虚実、大げさの可能性もあるのです。

そして、何より書き込みサイトにおいて怖いのが、閲覧を中毒的に辞められなくなることです。ああでもない、こうでもないと言う、名無しの人が書き込んだ情報の海にはまると、初めは苦しくて、やがて読むことが快感になります。これは閲覧した人にしかわらない感覚だと思います。そうすると、そこにあることが、全て真実と言う幻覚状況に陥ります。

これに対する処方箋はひとつです。閲覧してもいいけど、最後は自分で真実を確かめに行くことです。

例えば「〇〇学校の英語教育は素晴らしい」という高評価の書き込みがあったとしましょう。逆に「〇〇学校の社会科の進度が遅れている」という低評価の書き込みでも構いません。これについては、具体的にどういうことかを、学校説明会や外部の相談会でその学校の先生に確認することが一番です。

高評価の事を確認するのは簡単ですが、低評価の事を追及するのは難しですよね。そこで、「社会の進度って、どこも結構遅れる学校があると聞くんですけど、貴校はどうですか?」とやんわり確認してみればいいと思います。もしかすると、上手く答えてもらえないかもしれません。それならば、社会の先生を紹介してもらい、直に聞いてみましょう。

私が何を言いたいかと言うと、情報は自分の足で稼げということです。当たり前ですが、真実は現場にしかありません。もし、「社会の進度が遅い」学校があったとしても、それは一つの単元を深堀することで、生徒に教養を身につけさせているのかもしれません。それであれば、中高一貫校の余裕をもったカリキュラム設定の成せる業という解釈になります。

6年間で平均500万円~600万円の費用が掛かる私立中高です。それなのに、なぜ書き込みの情報だけで志望校を決めようとするのでしょうか。物件を選ぶ際に、一度も足を運ば無い人がいるでしょうか。

書き込みサイトで噂を拾ったら、ぜひ学校に真実を確かめに行ってください。書き込みの裏に隠れた、具体的な取り組みや、本当の深い理由を発見できると思います。

偏差値だけで学校を選ぶ|間違いだらけの私立中学選び

受験と言えば偏差値。日本人が偏差値にこだわりを持つのは、中学受験だけにとどまりません。高校、大学受験であっても同じです。

では、「偏差値とは何か」。このことをしっかり理解している人はどれくらいいるでしょうか。まずは本論に行く前に、「偏差値60は頭いい」「偏差値40は勉強できない」の誤解をときたいと思います。

 

偏差値とは、「母集団の中で自分の相対的な位置を知るための数値(『間違いだらけの中学受験』(おおたとしまさ著 ベスト新書))」です。

A模試の偏差値50の人とは、簡単に言えば、A模試で平均点だった人のことです。

平均からどれくらい上位・下位に離れているかで、偏差値が上がったり、下がったりします。

 

ここで注目して頂きたいのが「母集団」という単語です。

模試で言う「母集団」とは、「その模試を受けた人全員」のことです。

では、中学受験において、「その模試を受けた人全員」とは誰の事でしょうか。

もちろん「中学受験生」ですね。(なかには腕試しで受けている、中学受験をしない児童もいるかもしれませんが)

そうです。中学受験模試の偏差値は、中学受験生の中だけの話なのです。

中学受験の割合は一都三県で5人に1人という話は前回のブログでしました。

要は、(一都三県で言えば)中学受験をする20%の児童の中での話なのです。

中学受験をする児童は、塾に通い、難しい問題を解き、非受験組と比べ物にならないくらい勉強しています。その中での偏差値だということを肝に銘じておきましょう。

 

しかも、全ての模試を、全ての中学受験生が受けるわけではありません。

SAPIXの模試であれば、難関校受験生が多く、

首都圏模試であれば、中位校受験生が多く含まれます。

要は、受ける模試によっても偏差値は変わるのです。

 

ここまで読めば、お分かり頂けると思います。

中学受験偏差値が50未満であっても、お子さんのレベルが決して低いわけではありません。中学受験組の母集団自体がすでに優秀だからです。まずは、その中でお子さんが、他の受験生と切磋琢磨していることを認めてあげてください。

 

さて、ここからが本題。

では「学校ごとの偏差値」はどのように決まるのでしょうか。これについては、前出の『間違いだらけの中学受験』(おおたとしまさ著 ベスト新書)を引用したいと思います。

中学入試が終わり、合否が確定したころ、模試の実施業者は、模試受験生一人ひとりの入試結果を調査する。そして保管していた模試の偏差値と入試本番の合否を照合する。(中略)偏差値56で合格者と不合格者が半々になり、偏差値58では合格者が8割を超え、偏差値61では100%合格していることがわかる。つまりこの学校には、偏差値が56であれば、50%の確率で合格できるし、偏差値が58であれば80%の確率で合格できるということだ。これを、各学校について求めれば、それぞれ50%の確率で合格できる偏差値、80%の確率で合格できる偏差値を出すことができる。(中略)こうして、本来であれば受験者に付されるべき偏差値が、学校に付されるのだ。

学校の偏差値は、模試業者が、自社の模試を受けた人の入試結果を調査し、偏差値における合格可能性の割合を算出したものです。ですから、模試会社ごとに、学校の偏差値は当然変わります。また、中学受験の偏差値は入試日ごとに算出されます。ですから同じ学校の1日目の偏差値と2日目の偏差値では大きく異なる場合があります。さらに、同じ学校のコース(特進コースか進学コースか)によっても偏差値は変わります。

百聞は一見にしかず。実際の偏差値表を見てみましょう。

日能研 2018年結果偏差値 首都圏男子)

https://www.nichinoken.co.jp/np5/schoolinfo/pdf/r4/results/r4_2018_e_m.pdf

さて、ここで問題です。

あなたの言っている「偏差値60の頭のいい学校」とは、どの模試の、どの入試日の、どのコースの偏差値のことでしょうか。さらに繰り返しになりますが、中学受験組は、学習塾に行って勉強している児童が母集団です。「偏差値40の学校は勉強ができない生徒が通う学校」なのでしょうか。

 

このことを理解していない保護者の方が本当に多いと思います。

 

保護者が偏差値を理解していないことを逆手に、入試日をずらしたり、コースを細かく設置する学校もあります。偏差値が高く見せれば学校のブランド構築になるからです。

さらに、宣伝や改革による期待値で沢山の受験生が集まり、偏差値が高くなる学校もあります。

逆に、堅実な学校ゆえに宣伝や改革をせず、コース制を敷かず、入試回数も少ない学校は、偏差値表の下位に埋もれてしまいがちです。

 

さて、そろそろまとめに入ります。

私が言いたいのは、「偏差値に踊らされてはいけない」ということです。偏差値は「利用するもの」です。

偏差値をきちんと利用すれば、自分の立ち位置が理解でき、無駄な受験の失敗をせずに済むというメリットがあります。一方で偏差値の良し悪しだけに囚われ、子供の前で一喜一憂するのは愚の骨頂です。増してや、偏差値の高い学校=良い学校・行かせたい学校と決定するのは、かなり危険だということを認識しておいてください。それにより、下位偏差値でも良い学校を見逃している保護者がどれだけ多いことか。

私自身、保護者と受験相談をする機会があります。そこで話を聞くたびに、偏差値だけで学校を選ぶ親が多いことを痛感します。どうか、偏差値だけにとらわれず、せめて偏差値上下5ポイントくらいの範囲で学校を探してほしいと思います。

 

今回は長文になりました。最後に花まる学習会・代表 高濱正伸先生の著書『危ない中学受験』(幻冬舎エデュケーション新書)の引用で終わりたいと思います。

第一志望校のトップ校に合格しても、ギリギリで合格した結果、入ってみたら周りは成績優秀な生徒だらけ。結果、いつも成績下位層に定着して、すっかり自信をなくしてしまうというケースがよくあります。合格という喜びは手にしたものの、勉強へのやる気を失うという悲劇がそこに生まれます。一方、行ったのが第2志望校だったとしても、成績は常に上位。その充足感が、勉強へのモチベーションを高め、トップ校の生徒と同じように、難関大学を目指すケースもまたよくあることです。中学受験での落胆と引き換えに、のびのびとした中学・高校生活と、学力面での自信を手にした結果です。

偏差値が高いからいい。低いから悪い。ではなく、自分に合った学校を第一志望にして欲しものです。

 

周りが私立だから私立に行かせる|間違いだらけの私立中学選び

今日から、中学受験に対する「間違い」について書こうと思います。

1回目は「周りが私立だから私立に行かせる」です。

 

東京都内の私立中学受験率は都区内で25%。一都三県で20%。

中学受験をするのは都区内であれば4人に1人。一都三県であれば5人に1人だけです。

 

さらに、世帯年収についてです。

文科省が保護者対象に行った調査によれば、

私立中学に通わせる家庭の世帯年収は、

年収700万円以上が70.3%。

年収1000万円以上が50.9%です。

中学受験、世帯年収いくらで私立中高一貫校は可能なの?|インターエデュ

中学受験がいかに限られた世界の話かが分かると思います。

もし、私立中学に入ったとしても、周りは富裕層。このような環境下でなじむことはできるでしょうか。

 

ちなみに、中学受験にかかる費用は3年間で約200万円。

中高一貫の6年間でかかる費用は平均500万円~600万円です。 

中学受験の費用っていくらくらい?(私立にかかる費用)|インターエデュ・ドットコム

中学受験の通塾と、私立中学費を合わせれば800万円。

金銭的に、ノリで始められる世界でないことを覚えておいてください。

 

もし経済的に余裕があったとしても、周囲の同調圧力に負けて中学受験をはじめてはいけません。「〇〇ちゃんも中学受験するから、あなたもしなさい」と親が言って、中学受験を始めたとします。長い道のりの中学受験。途中で困難に遭遇した時、「何で僕は受験しなきゃいけないんだ!」と投げやりになってしまう可能性があります。仮に私立中学に受かったとしても、親の見栄だけで入った子供は、長い中高生活でうまく行かないことがあった時に、踏ん張りかなくなる可能性があります。

やはり、子供の中に「中学受験をやりたい」「私立中学に入りたい」という意思が芽生えることが大切なのです。子供とはいえ、自分の意志で始めた事には責任があります。

 

もちろん、きっかけづくりとして、私立中学に見学に行くことには大いに賛成です。人生の選択肢を広げる意味でも、中学受験が決まっている、決まっていない関わらず、どんどん見学に行ってください。ただし、最終的に受験するかどうかは、あくまで子供本人の意思を尊重すべきです。

 

周りが私立中学に行かせるから、うちも行かせるという、何となくの中学受験は、金銭的にも精神的にも、どこかで破たんを招く可能性があります。

 

別に、中学受験をしなくても良いのです。

中学受験組は言っても少数派です。

ロールモデルがいる|私立中学に入れるメリット

私立中高には高校生の先輩がいます。

 

高校3年生にもなればもう大人です。こういう先輩をロールモデルとして、同じ環境で学べることも、私立中学のメリットです。

 

ある共学校にお邪魔した際、図書館を見学させてもらいました。

そこには大学受験を控えた高校3年生が自習をしていました。先生の話では、こういう背中を中学生のうちから見ることが、勉強への自覚につながるということでした。

 

さらに、聖学院中学校(男子校・北区)では、高校3年生が、中学生に向けて、授業を行っています。

【報告】高Ⅲ大学進学決定者が中2生徒へ学習サポート | 聖学院中学校・高等学校

いつかは自分も、あの先輩の様に後輩に勉強を教えてみたい。そんな気持ちが中学生にも芽生えるのではないでしょうか。もしかすると、先生に教わるより勉強に力が入るかも知れません。

 

部活や行事もそうです。中学生はあらゆる場面で高校の先輩をロールモデルとして、成長していくのです。

 

中高が同じであることは、高校生にとってもメリットです。小学校を卒業したばかりの中学1年生の面倒を高校生が見るということは、リーダーシップを磨く上でも、大きな学びとなります。

 

学校見学に行った際、是非高校生の様子も見てみて下さい。いつかは自分の子供も、あのように成長するのだと、思いを馳せることが出来ると思います。さらに、高校生は中学生のお手本であり影響を受ける存在です。自分の子供が、見学した学校の高校生の様になってほしいか。そんな視点も必要だと思います。

男子校・女子校の選択|私立中学に入れるメリットは何か?

男子校・女子校(別学校)を選択できるのも、私立中学を選択するメリットです。

 公立中学には別学校はありませんし、公立高校も別学校がある都道府県は限られています。これは戦後、GHQが公立の別学校を廃止したことが理由だと言われています。

地域によっては、私立だけが別学校を守り抜いてきたのです。

 

 

異性の目を気にしない分、のびのびと生活できる

別学校のメリットは、中高の多感な時期に、異性の目を気にする必要がないことです。

授業中に間違った回答をしても、運動が得意でなくても、異性がいることで、恥ずかしい思いをするなんてことはありません。例えば、男子校に行くと鉄道研究部(鉄研)を代表に、趣味系の部活が充実しています。これも、異性がいない分、思う存分自分の好きな事に傾倒できる、別学校の特徴だと思います。

女子校も同じです。男子がいない分、運動会や文化祭のリーダーも全て女子が務めます。上下関係や組織運営を学ぶ機会が多いのもメリットです。

例えば、女子聖学院中高の運動会。この学校では、伝統的に運動会運営のしくみが出来ていて、すべてを生徒の手で行います。

年間行事 | スクールライフ | 女子聖学院中学校高等学校

さらに、大妻中高の運動会では応援団が名物です。大学応援団顔負けの演武。これも共学ではありえないのではないでしょうか。

 

それぞれの成長プロセスに合った教育を受けられる

男性と女性では成長のプロセスに違いがあります。それぞれの成長に合わせた、教育を受けることが出来るのも別学校の良さです。一般的にテスト対策でも、男子は短期集中。女子はコツコツやると言われます。この様な性向をうまく教育に取り入れているのも別学校だからできることです。

 

男子校っぽさ、女子校っぽさを手に入れられる

以前のブログで述べましたが、卒業した時に別学校出身者は、別学校っぽさを持ち合わせることになります。このことが、社会に出てから人間関係を築く時に、良きに働くこともあります。

 

近年、私立でも共学校人気と言われます。また、別学から共学にシフトする学校も多々あります。しかし、別学教育は私立だからこそ受けられるもので、別学校にもっと目を向けるべきです。共学に良さは大学に入ってから十分に味わえます。

 

もう一つ、別学出身だから大学に入ってからモテない議論がありますが、私はまったく関係ないと思います。それよりも、いかに自分に合った環境で人間形成が出来たかのほうが、大切なのではないでしょうか。

建学の精神|私立中学に入れるメリットは何か?

私立には創立者が学校を作った時の思い。建学の精神があります。

建学の精神は各学校の存在意義に当たり、とても大切にされています。

例えば、明治大学のホームページを見ると、下記の様に記されています。

建学の精神と使命 | 明治大学

 

明治大学の建学の精神は「権利自由、独立自治」です。

これではあまりにも抽象的です。そこで「使命」や「教育目標」と言う形で、

建学の精神を現在化(現代にも通じる様に置き換えて使用)しています。

 

明治大学の場合は、

「世界へ — 「個」を強め、世界をつなぎ、未来へ ―知の創造と人材の育成を通し、自由で平和、豊かな社会を実現する

を使命としています。

 

建学の精神は、特に私立中高では、校長訓話・授業中・OBOGと話をした際など、あらゆる場面で語られます。

前述の「先生による感化」もそうですが、生徒は建学の精神によっても感化されます。

 

実際、私立中高の卒業生は「建学の精神」や「使命」「教育目標」のうち、少なくともどれか一つは覚えています。そしてそれらが、人生で迷った時、何かを決断する際の判断材料にもなります。

 

海城中高の建学の精神は「国家社会に有為な人材の育成」です。

これを元に教育目標として「リベラルでフェアな精神を持った新しい紳士の育成」を唱えています。

この「新しい紳士」という言葉は、海城の生徒一人ひとりに刻まれています。海城生は「新しい紳士」とは何かということを、在校中、卒業後も問い続けます。

 

さて、建学の精神を元に志望校を決めている受験生や保護者は少ないと思います。

 

しかし、卒業してからも「建学の精神」が大きく影響することを知って、

必ず一度は、気になる学校のHPで調べてみて欲しいと思います。